鎌の砥ぎも剪定ばさみと同様に、曲面部分の刃先なのでとても砥ぎづらい・・・。
前回、剪定ばさみの受け刃の砥ぎを、自作のかまぼこ型砥石で砥ぎましたが、
今回の鎌は、柄が長いのでうまくいきません。
※自作、かまぼこ型砥石
したがって、地道に小さな砥石で刃先を砥いでいきました。
使用したのは、
「剛研」の曲線刃用砥石(荒砥石・中砥石・仕上砥石)です。
1.汚れ落とし
依頼の鎌は、
まだ新しく、何回か使っただけとの事。
ただ、切れない・・・。
刃先を見れば分りますが、機械加工されている感じです。
何回か使ったそうですが、すでにところどころ欠けています。
何カ所か、欠けています。
まずは、汚れを落とします。
私は、クリームクレンザーとブラシで表・裏面をゴシゴシと。
次に、#1000の耐水ペーパーで!
まだ新しいので、汚れはすぐに落ちます。
2.刃先の砥ぎ
荒砥ぎ
刃先が何カ所か欠けていたので、荒砥石で砥ぎます。
ポイントは、
刃元側 → 中央部分 → 刃先側、のように砥石をずらしながら砥ぎます。
私は、砥石を刃先に対して斜めに動かすのがベストかなと思っています。
中砥ぎ・仕上砥ぎ
同じように、中砥石で砥ぎます。
目安は、包丁などと同じように、刃先裏側に「返り」が若干出るまでです。
仕上げを済ませたら、刃先裏側の返りを取りますが、
仕上砥石で軽く取るか、新聞紙にこすって取ってもよろしいかと。
(映像を撮り忘れました・・・ご了承ください。苦笑)
3.仕上り状態は?
鎌は、包丁のような刃先でなくても、ある程度砥げていれば使えます。
今回依頼の鎌は、比較的新しい状態なので映像の砥ぎで十分かと思います。
ご参考! 鎌の種類、材質、その他・・・
鎌の種類
①「三日月鎌」
刃の幅が狭く三日月のように曲がった形。最もスタンダードなタイプ。
薄刃、中厚刃、厚刃の3種類あり。1本は、自宅に備えておきたい。
草刈りなどに適している。
②「木鎌」
三日月鎌の分厚い刃と太い柄が特徴。
硬い草や小枝などをカットするのに適している。
若干、重量がある。
③「鋸鎌」
鋸のようにギザギザの刃が特徴。
手前に引くことによって、硬い草や太い茎を刈り取ることができる。
④「ネジリ鎌」
柄の付け根の部分がねじれている。
雑草の根元を引っ掛けて土ごと刈り取ることができる。
⑤「長柄刈り払い鎌」
鎌の柄が50cm以上あり。
立ったまま草刈りをする用途で使われる。
草の種類に合う刃の厚さ
①「薄鎌」
軟らかい草刈り用。
厚みが薄くて切れ味がシャープ。
②「中厚鎌」
刃が厚めで丈夫。
硬い草や太い茎を刈りやすい。
③「厚鎌」
刃が分厚く幅の広いタイプ。
硬い雑草だけでなく、小枝も刈り取れる。
材 質
①「鉄製」
切れ味が良く耐久性に優れている。
刃こぼれしやすく、錆びに弱い。
定期的なメンテナンスをしないと。
②「ステンレス製」
錆びに強い。
切れ味は、鉄製より劣る。
片刃・両刃
片刃タイプには右利き、左利き用がある。
両刃タイプは利き手に関係なく使える。