船舶オーナーになりました。・・・さしあたり何をすれば!?

ヨットクラブ

青森も桜の花が8分咲きぐらいになりました。
今週末あたりに見ごろでしょうか。
そして、マリン季節も到来!といった感じです。

さて、この度、和船のオーナーとなりました。
艇名は「さつきⅡ」といいます。

中古艇ですが、前オーナーから譲って頂きました。
(もちろん、タダ、ではありませんよ!)

前オーナーは仙台在住であり、ここ2年間ぐらいは所属のヨットクラブで管理をしていましたが、この3月に手続きをすませて、私名義の艇となりました。

参考までに!!  「船舶所有者の変更をする場合」

まず、「日本小型船舶検査機構」に関連書類を提出しなければなりません。

  • 変更、移転登録申請書(下図①)
  • 譲渡証明書(下図②、旧所有者の印鑑証明・住民票を添付)
  • 印鑑証明書(新所有者)
  • 船舶検査証書 ※検査時に提出してもOK(自動車の車検証と同様です)
  • 手数料(2,950円)
①「変更・移転登録申請書」
②「譲渡証明書」

以上を準備して、「日本小型船舶検査機構」に提出します。
これらは、もれなく確認して準備すれば特に問題なく、譲渡手続きが完了します。

後日、「申請書を受理しました。特に問題はありませんので、手続き完了となります。」との連絡があります。

今回は、この艇の「中間検査(下図③)」も併せて申請したので、検査証の名義変更は中間検査合格後に新しく交付されます。

③「小型船舶検査」 ※料金:中間検査14,900円、定期検査24,300円

○一般の小型船舶
6年ごとに定期検査、その中間の時期に中間検査

○5トン未満の旅客船(定員13名以上)
5年ごとに定期検査、その中間の時期に中間検査
○5トン以上の旅客船
5年ごとに定期検査、その間は1年ごとに(毎年)中間検査

<要注意!>海での違反と罰金はびっくりするほど高いです!
ex.無検査船(検査証の期限切れも含む) → 1年以下の懲役又は50万円以下の罰金

忘れずに検査は行いましょう!!!


*「さつきⅡ」の機能(船舶検査証の記載事項から)

  • 船種及び船名:「汽船・さつきⅡ」
  • 船籍又は定係港:「青森県青森市」
  • 総トン数又は船舶の長さ:「1.0トン 6.80m」
  • 用途:「プレジャーボート」
  • 航行区域:「沿岸から5海里」
  • 最大とう載人員:「船員1人・旅客6人 計7人」

※釣りはやりませんが、魚群探知機もついています。現在位置や水深を確認できるので便利!


「検査」関係は、さほど大変なことはありません。
むしろ艇のメンテナンスに手がかかります・・・。苦笑

クラブの事務局長から、
「オーナーなのだから、自分でやらないと!」と釘をさされて・・。

この艇は、4~10月は海上に係留しています。
11~3月の期間は陸上にあげています。

ここでは積雪のため、ほとんどのモノ(救助艇、ヨット)は艇庫内に入れます。
ただ、「さつきⅡ」だけは大きさを考えても、入れる場所がありません。

したがって、外に置かざるを得ません。
積雪対策を施して、ひと冬を過ごすことになります。

メンテナンス(船舶オーナーがやるべきこと!)

メンテナンスは、陸にあげた10月末あたりと、雪がとけた4月のシーズンイン前にやることになります。
☆ざっと考えても次のようなチェックが必要です。

  • 艇体外部 : 損傷、腐食、フジツボの付着
  • 艇体内部 : ドレンプラグ、ビルジ、配管類
  • 電気系統 : バッテリー、配線、夜間燈
  • 船 外 機 : スターター、ステアリング、燃料タンク
  • 搭 載 品 : 救命胴衣、救命浮環、小型船舶用信号紅炎、係船索(ロープ)  

以上の中で取り急ぎ指摘されたのが、
船底の「フジツボ」を取り除いて、「船底塗料」を塗ることでした・・・。

「フジツボ」の除去は、昨年陸あげした際に、高圧洗浄機でほぼ取り除いていました。
(2年前にはフジツボ付着防止の船底塗料を塗っていなかったために、大量のフジツボが付着して、取り除くのに大変でした。)

喫水ラインまで、汚れ・フジツボの付着などが見られる
高圧洗浄機をかけた状態

船底塗料について

YAMAHAパワープロテクターブルーラベルシロ4kg
最初から2/3ぐらいの量でした

ローラー刷毛で塗ります
この塗料は凄い! 汚れ・海水赤アカは付きますが、フジツボがほとんど付かない。

昨日、天気が良かったため、一気に船底塗料を塗りました。
喫水ラインのあたりにマスキングテープで養生し、船底塗料を塗ります。
昨年度の塗料の境目が目安。

4kg缶からトレイに塗料を入れて、ローラー刷毛で塗ります。
油性で速乾性、40分ぐらいで乾いてくるので手早く行います。

バウ(船首)側からスターン(船尾)側に塗りました。これはどちらでも構いません。


ただ、映像のように、サイド側から船底に塗っていったので、船底を塗る時にサイドの乾いていない塗料が、衣類や頭などに付いてしまいました・・・苦笑。

船底塗料は、残り1/4ぐらいあります。
来週後半、また天候が良さそうなので、ムラのある部分など塗り直して仕上げる予定です。


余談.

作業は終始マスク着用で行いました。

家に帰って女房に、「塗装でシンナーの臭いが鼻から離れない・・・」と嘆いていたところ、「あんたのマスクの鼻の所に、塗料が付いてるよ!」

寝そべって船底を塗っていた時に、塗料が落ちて付いたのかと思います。苦笑

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